私の中に誰がいる?

自分を強くしてくれる、ちょっと不思議な心理学!『自己人格分析』研究のまとめブログ★

第23回 住人を成長させるということ③

 

 

 

2017年、あけましておめでとうございます。

本年も、ブログ共々よろしくお願いいたします♪

つたない部分も多くありますが、伝えたい気持ちを大切に一生懸命書いていきたいと思います!

 

 

前回のあらすじ。

 

生きていたら、失敗することなんて日常茶飯事!

でもその時に、してしまったことに対して「後悔」するんじゃなくて、「反省」のできる人間でいたいよね。

そのためには、自分のことは最終的には自分で結論を出さなきゃダメ!

(でないと、失敗を人のせいにしたくなっちゃうもの…)

でも、自分のことを客観的に捉えて結論を出すのって、結構難しい。

そんな時のひとつの方法として、住人を使った「会議」で自分の中の幾つもの本音を見つけてみよう!

これは心理学における「外在化」という、ひとつの問題解決のための手段なの。

それじゃあ「外在化」って、具体的にはどんなこと?

教えて、ヒロさーん!笑(by リンさん)

 

 

「おい聞いたか、前回の! ここのだらだら喋ってるやつが “会議” なんて言われてたぞ。笑」

「そうですよ。だからあなたにも、もっと意味のあることを喋っていただかないと?(*-`ω-)」

「い、意味のあること?(;゚д゚)…カンガエタコトモネェ」

………シーン…

「(*´艸`*)クスクス」

「委員長…。不憫だからあんまり遊ばないでやって(;・∀・)笑」

「はぁい。すみません、冗談ですよ。むしろあなたには特に、思うまま発言してもらわないとダメなんです」

「思うまま……って、いいのかよ」

「もちろん、それを外に表現するかは、私が決めますよ? だけど、心の中は自由です。自分に対しては、絶対に素直な気持ちを隠しちゃダメなんです。それがひとつの立派な “意見” になるんですから

「きゃー、委員長えらいっ! 成長したねぇ……ヾ(-`ω´-。)グリグリ」

「わぁぁ、やめっ…やめてくださいー ( ;>д<)グシャグシャ」

「ハハハ、でも私も嬉しいです。全員がのびのびと、自分なりの得意分野やできることを通して、挑戦をしながら成長していく。それが出来るのは、お互いを大事にできるようになったからですからね。まもるくんのことにしろ、まだまだ課題はありますけど……このまま協力していければ、大丈夫ですよ」

「うわ、ヒロさんに言われた時の安心感がすごい。笑」

「同感です (`・ω・´)ノ」

「じゃあ、私たちはもちろん外側に対して役割を果たすこともあるけれど、中ではワイワイしてればいいのね!」

「まぁ、そんな感じですね。笑

「でもでも、ちゃんと流れが結論に向かうようには、努力しないといけませんよ? できるだけ“会議”になるように(;^△^)」

「おう! 意見言うだけならまかせとけ!(*`∀´*)」

「い、言うだけ?(……不安)」

「あ、いや、委員長、きっと大丈夫ですよ。彼も成長しましたからね。笑」

「ありがとうヒロさん……(いつもフォローすみません)。じゃあ、“外在化”について、今回もよろしくお願いします(*´人`*)」

 

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自分に関する選択。

それは、たとえ思い悩んだとしても、最終的にはきちんと自分自身で結論を出すことが重要です。

それは、自分のことはきちんと自分自身で責任を取る、ということでもありますね。

(人からの意見をすべてはねのけて聞く耳を持たないこととは意味が違いますから、変に意固地にはならないよう気をつけることも大切ですが。笑)

とにかく、ひとつひとつの選択は感情勢いに任せてしまわずに、できるだけ自分の中で納得いくまで練ってから出すようにしたいものです。

そのためには、2段階のステップが必要になります。

①自分の心の中にどんな「意見」があるのか、冷静に知ること。

②その意見の中からなにを「選択」し行動するか、自分なりの最善策をさらに冷静に考える。

その2つのステップを意識的にこなす手段のひとつとして、住人同士の「会議」がなかなか面白く、かつ分かりやすいと私は思うのです。

自分の中に内在する様々な意見を「住人」を通じて、できる限り客観的に落とし込むことができてしまうという優れものです。

そのような作業を、専門的な言葉に置き換えると「外在化」と言うのですが……。

その「外在化」について、今回はしっかりと掘り下げてみましょう。

(ちょっと長くなります、すみません。笑)

 

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① 外在化ってどんな意味?

外在化とは、「問題や課題」を当事者のに置くことです。

自分のことを客観的に捉えるための、いくつかの手段、とも言えます。

例えば、シンプルでスタンダードな方法としては、悩みや想いを「紙に書き出してみること」でしょうか。

文字にして紙に書き出すという作業が、「課題そのもの」を「悩み」の中から取り出して、客観的に見つめるためのひとつの手段になってくれます。

このように、問題解決のために、その「問題点」だけを自分と切り離して、冷静に向き合っていくための方法が「外在化」なのです。

 

② 外在化がなぜ必要なの? 

自分自身のことで悩み苦しむ人の多くは、自分の信念価値観、また周囲からの外圧などにより、問題を自分自身とイコールで結びつけてしまっています。

つまり、問題点によって発生したマイナスな経験を繋ぎ合わせ、それらの理由を「駄目な自分」が原因だと語ることがほとんどなのです。

ですが、それは問題と自分自身が一体になってしまっているので、その事について思考するだけで常に苦しみを伴うことになります。

そうなると、マイナスの感情や自虐的な思いで、問題そのものを解決するための冷静な判断から遠ざかってしまうわけですね。

あくまでも、自分そのものが「駄目な存在」なのではなく、自分の中のどの部分が「容認せず改善すべき要素」なのかに着目しなくてはなりません。

自己否定は自分から、発揮できるはずの潜在能力気力そのものまで奪い取ってしまう、一番するべきでない考え方です。

自ら課してしまった枷のせいで、思うように問題を対処できなくなってしまいますからね。

だからこそ、自身と問題を別のものとして分けて考える必要があり、問題そのものを「」に在るものとして捉える「外在化」が不可欠になるのです。

 

③ 外在化の具体例

外在化について少し調べてみると、よく見かける例があります。

妖怪ウォッチ」がブームになり、有名になったテーマソングの一節にもありました。

♪ 妖怪のせいだよね、そうだよね ♪ 

……まさにこれです。

自分の中にある問題を、一旦「妖怪のせい」らしいぞ! とイメージにして、外に引っ張り出してしまうんですね。

一見「責任転嫁」っぽくも取られてしまうかもしれませんが、あくまでも問題解決を目的にしていれば、これは本人にとっても周囲から見ても、前向きなアプローチだと言えます。

例えば「片付けのできない子ども」に対して、親はどのように「改善が必要だ」ということ伝えれば良いでしょうか?

どうしても片付けをしようとしない子どもに、「だらしないなぁ、何やってるの! 片付けられないなんてダメじゃない!」と叱ったとしましょう。

その言葉を受けて、子どもが「そんなこともできないなんて、お前はなんて駄目な人間なんだ」と自分自身を否定されているように感じたとしたら……。

それは既に本人の中で、問題点と自分自身が一体になってしまっているのです。

上のような言い方だと、自我の芽生えた子どもには「反発心」まで生まれてしまいかねませんから、より解決から遠ざかってしまう場合もあり得ます。

では、こんなのはどうでしょうか?

「●●ちゃんのお腹の中に、片づけをさせたくない『ごちゃごちゃ虫』が住んでるみたいだねぇ……。このままだと部屋がごっちゃごちゃになっちゃうから、どうにかしてやっつけないとね!」

こう言われた瞬間に、何が起きるでしょうか。

今まで「片づけない子ども vs 片づけさせたい親」だったものが、「片づけられない子ども & 片づけさせたい親 vs ごちゃごちゃ虫」になるわけです。笑

子どもは味方である親と一緒に、どうすれば「ごちゃごちゃ虫」なるものを自分の中から追い出せるか? を考え始めます。

それは普通目を逸らしてしまいたくなるような自分の悪い部分を、一旦「××のせいなんだ!」とすることでその解決そのものに考えをシフトできるという仕組みですね。

このように、本人にとってはもちろん、周囲のサポートをする人間からしても、「外在化」は感情的にぶつかってしまいそうな心を静めてくれる効果まで期待できる画期的なアプローチ法なんです。

もし自分が誰かの問題解決を手助けする側だったとしても、外在化を使えばその当人を責めたり追い詰めて萎縮させてしまうことがありません。

本人も周囲の人間も一緒になって、共に問題解決への手段を探していけるんですね。

このように、子育てにだって「外在化」は有効活用できてしまうのです!

 

④住人を使って外在化すると?

……というわけで。

私が提案している「住人」という捉え方も、まさに「外在化」のひとつになります。

自己分析自体にも使えますし、自分の抱える問題解決にも独特な目線からのアプローチが可能です。

「住人」という考え方を上手く使って【自分の中に住んでいる、●●という住人が抱えている▲▲な部分を改善するにはどうすれば良いだろうか?】……そう考え始めることができれば、それは既にひとつの外在化になっているわけですね。

外在化によって「自分=問題」という図式から、「外部にある問題(住人の性質)と、それを抱えていることによって苦しんでいる自分」という見方へとシフトすることになります。

そうすることで、問題点をはっきりさせて解決方法を模索していくことができますし、例えば「会議」を通じて他の住人とも協力して問題に取り組むことができるようになれば、自分ひとりで孤独に闘っているような気持ちが不思議と無くなったりします。

自分の中に、損得勘定なく自分を応援してくれる、心強い味方ができるような感覚です。

 

会議」といっても、実際に会話しているところをリアルタイムでイメージするというのは、少しハードルが高いかもしれません。

それなら、自分の住人を把握した後で、それぞれの住人を思い浮かべながら「●●なら、どんな意見を言うだろうか」と想像して、それぞれの意見を書き出してみるのもひとつの手ですね!

 

外在化に様々な手法があるということは、もちろんそれぞれの方法に向き不向きがある、ということでもあるでしょう。

もしこの「住人」を通しての外在化が難しい場合でも、「自分自身」と「解決すべき問題」は分けて考えるべきなのだという「外在化」の基本だけは、忘れないでください。

これを押さえておくだけでも、幾分か自分に関わる物事を、冷静に考えることができますよ。

 

⑤外在化ができない時は…?

それでは、外在化の手段として「会議」を使おうとした場合、それが上手くできない状況というのは、どのような場合でしょうか。

 

●住人の存在の把握ができていない

必ずしも、最初から全員の把握ができていなくても良いのですが、「会議」というくらいですから最低でも数人はメンバーが欲しいですね。

幾つかの意見をキャッチできなければ、選択の余地が無くなってしまうからです。

 

●住人同士の間で、お互いを信頼できていない

住人同士の間で不健全な力関係が発生してしまっているなどして、意見どころか存在すらも良しとされていない住人がいたとしたら、その住人の価値観や視点は無いも同然です。

本当は必要だからこそ生まれてきたはずなのに、その役割すら担えずに封じ込まれてしまう…。

まさに宝(住人)の持ち腐れ。

なんて勿体ないことでしょうか!

お互いがお互いの役割について熟知して、認めあっていなければなりませんから、まずは住人同士の信頼関係を構築したいところです。

 

そのためには、個々の住人の役割をはっきりさせておくべきです。

それがはっきりしていれば、住人たちはお互いに「●●は××の時に頑張ってくれている、必要な存在なのだ」と自然にその役割ごと尊重し合うようになってくれます。

役割を見つける時のキーポイントは、これです。

「それぞれの住人が生き生きしている瞬間はいつなのか?」

……それを分析しながら、意識的に活躍の場を与えてみましょう!

そう、それが次にご紹介する「成長」にまつわるステップになります。

 

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→ 次回、「意識的切り替え」。

  お疲れさまです、さすがに「会議」と「外在化」回は長すぎましたか?笑

  次は、より効果的に住人に出番を与えて、責任感と同時に成長を促すプロセスのご紹介です!

 

 

▲ Iincho / Hiro