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私の中に誰がいる?

自分を強くしてくれる、ちょっと不思議な心理学!『自己人格分析』研究のまとめブログ★

第20回 大切な瞬間の話

 

 

 

前回のあらすじ。

 

目指すべきなのは、理想の住人を「生み出す」ことではなく、自分を支えてくれている住人を「成長させる」こと。

それが、本当の意味で自分を大切にするということになる。

そして自分らしく生きるため、積み上げるべきプロセスとは…。

①自分の住人(また、その特徴)を正しく知る

②自分の住人を否定せず、好きになる

③自分の住人の意志を尊重しながら、成長させる

これさえ押さえていれば、必ず幸せに生きていけるから大丈夫!

(by リンさん)

 

「まさか……まさか今回……((((;´・д・`)))」 

「まさかまさかのまさかだよ~(*^m^*)」

「や、やめませんか?」

「何言ってるんですか! これを話さずして私たちの歴史は語れませんよ、ヒロさん(`ω´o)

「……(ノ_ < ;)」

「(*´∇`*)」

あの瞬間は忘れられないよね! あたし、この回待ち遠しかったんだぁ♪」

「まもるの謎も明かされたわけだし、頃合いだろ。観念するんだな、オッサン。笑」

「わ、私は部屋に……」

「ちょっ、ダメダメダメ!」εεε(*・`ω・)ノ

「(*´∇`*)」

「……見てくださいヒロさん。ダカラちゃんの、この嬉しそうな顔を!(*-`ω-)

「うっ…」

「ハイハイハイ、さっさと書こう♪ 委員長、サポートしてちゃんと書かせてね」

「ラジャ!(*・O・*)ゞ」

「(´ω `;)」

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

さて。

これは、過去にヒロさんメインの第13回で軽く触れていた、私にとってはとても重要で大切な心の中の思い出話なんです。

冒頭のヒロさんのテンションでお察しの通り、ちょっと面映ゆい内容なのですが。笑

ここまで読み進めてきてくださっている方に向けて、この内容は避けて通るべきでない話題だなと思いました。

普段の記事とはまた少しテイストが違うかもしれませんが、しっかり書き残しておこうと思います。笑

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

前職を辞めてから自由な時間が生まれたこと、そして自己分析のお陰で本来やりたいことに手を伸ばせるようになったこと。

なにより、自己分析を繰り返すうちに見えてきたものや分かったことを、自分の中で整理するのには書くことが一番でした。

そうして私は、自分の中にある「ものを書くこと」への欲求を思い出しつつあったのです。

言葉態度で本心をさらけ出すことを苦手としていた私が、書くことからであれば、物事を整理したり自分の心の中のことを吐き出したり人に素直な気持ちを伝えることが比較的容易くなるのです。

自分の考えや想いを伝える手段として、一番自分に合っているのが、この方法なのでしょう。

考えてみれば昔から、手紙を書いてもメールを打っても、やたら長くなってしまうようなところがありましたっけ…。笑

とにかく、書くことが自分にもたらしてくれる効能について、私は改めてヒロさんの存在を通じて自覚しはじめていました。

彼は元々、自分のになる部分を保つためだったり、考えを己の中でまとめるために「書くこと」を使っています。

最初は自分自身のためであり、自己満足だけで閉じていた「書くこと」の世界。

しかし、幾つかの物語やこの心理学の研究を書きためていくうちに、いつからかそれをなぜ外に出してみないの?」という声が、心の中に生まれていました。

私の中にいるヒロさんをはじめとする住人たちが、長い年月をかけて、私というひとりの人間を通して培ってきた経験・考え方、そして価値観

それらの形として、私は物語や持論を文字にしている…。

せっかく少し特殊なものの見方や価値観(ちゃんと自覚はあるんです。笑)を持っていて、それを人生のプラスな方向で生かせそうだと分かっているのに、それを私ひとりの中で埋もれさせてしまう理由がありませんでした。

それを自分の中だけで完結させて終わるのではなく、人に対して伝えていくべきではないか、そういう考えが浮かび、次第に強くなっていったのです。

同時に、自分が思うままに書く文章が、どれくらい人にも受け入れてもらえるか、知りたくなってきました。

そして、 気がつけば私は手始めに、書いた小説の応募というひとつの手段に手を伸ばしていたのです。

 

そう。

たぶん、それは他の住人からのであり、後押しだったんでしょうね。

私の中の図式としては、書くこと自体はヒロさんの要素が担っているのですが、それを外に出そうという動きは、彼以外の住人から上がっているような気がしてならないのです。

はじめて応募してみた物語は、児童小説でした。

良いことに、ちょうどその頃は仕事も自分の都合に合わせてシフトを組める状態でしたから、比較的自由に時間を取って、ある賞にむけて夢中で書きました。

本当に楽しかったです。

書きたい物語に対しても、自己分析のように「物語分析?」をしてみると、自分がこの物語でどんなことを伝えたいのかということが分かって、更に己の内面を知る手助けにもなりました。

(もちろん、芸術作品は受け手側の感性がすべてですから、私が伝えたいことが必ずしもそのまま伝わるとは限りませんが!)

その時期は、適当で気になるコンテストやコンクールがあれば、いくつか書いては応募をしてみました。

(テーマを決められた短編なんかも、面白かったです。笑)

もちろん、私程度の素人が突然書きはじめて、ぽんぽん結果が出るわけありません。

短編系のものはわりと結果が早いのですが、特に「かする」ようなこともなく…。笑

残念ではあるものの、自分が楽しかったという気持ちがあるのでやっぱり書くことは続けよう、と決意したりしました。

ただ、最初に応募した中編くらいの児童小説。

その結果発表だけは、まだだったんです。

時期になりそのコンテストのホームページを確認して、たまげました。笑

どういうわけか、ちゃんと賞の一部に入っていたんですね。

それを見た瞬間は私にしては珍しく、喜びの感情がぶわっと抑えられないレベルで膨れました。笑

そして、思わず心の中を意識してみた時の出来事です。

前置きが、これでもかというくらい長くなりましたね。

自分が心の中に降りているわけではないので、完全に客観的な視点になり、癖でちょっと小説風の文になってしまうかもしれませんが…。笑

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

ふと心の中に意識を向けると、その光景がごく自然にイメージされました。

いつの間にか広間でヒロさんを囲んで、住人たちが盛り上がっています。

照れているヒロさんに、リンさん委員長グリーンダカラちゃんの3人娘がまとわりついて、きゃーきゃー騒いでいました

「うそー! 信じらんない! やったぁぁぁぁ!」

「ヒロさん、すごいですホントに! あぁ良かった…!」

その近くにはアニキの姿もあり、彼もまた興奮気味に、ヒロさんの背中をバシバシ叩いています。

「オッサン、やればできんじゃん!」

ヒロさんは少しだけ痛そうに身をよじりながら、眉をハの字にしながら笑っているばかり。

誉められるということに、どうも据わりが悪いようでした。

でも、家族であるところの住人たちが喜んでいるのが、彼にとっては何よりも嬉しかったのです。

騒ぎを聞きつけてか、それとも偶然なのか、いつの間にかまもるくんも部屋から出てきていたようでした。

5人のそんな様子を、彼は一歩引いた場所から静かに眺めています。

ヒロさんが、ふとその姿に気づきました。

そして、まもるくんのいるところまで、彼は落ち着いた足取りで近づいていきます。

皆が、それを見守りました。

そしてヒロさんは、おもむろに右手をスッとまもるくんの方に差し出します。

まもるくんは無表情ながらも、どこか不思議そうにそれを見下ろしました。

ヒロさんが、穏やかに言いました。

「私が作品を書けているのは、君もここにいてくれているからです」

その言葉を、誰もが静かに聞いています。

まもるくんは気持ちのうかがい知れない瞳で、ただただ、話し出したヒロさんの顔を見つめ返しています。

「ここに6人全員いるから、私は書ける。感謝しています。私が自分の思い描く世界を外に表現することができたように、君にも君の思い描くものを叶えるチャンスが、きっとやってきます。それまで頑張りましょう、一緒に」

反応を見せないまもるくんを気にした風もなく、ヒロさんは目を見て、ハッキリと言い切りました。

そこに、普段の気の弱いおどおどした雰囲気は、かけらもありません。

まもるくんの「期待」である、まーくんにも届くようにと、想いを込めた言葉でした。

ヒロさんには、たとえ反応がすぐに無くたって、まもるくんにもまーくんにも、きちんと気持ちは届いているだろうことが分かっていました。

まもるくんは、黙ってそれを見つめ返します。

いつまでたっても動かない彼にしびれを切らしたのは、なぜかアニキの方でした。

「だぁー、分かれよ、それくらい! 手だよ、まもる! 握手なんだよそれは!」

だめだぁ、と言いたげに目を覆って叫びます。

そして、グリーンダカラちゃんがすかさず、ててっ…とまもるくんヒロさんのもとへ駆け寄りました。

まもるくんの手を取り、ヒロさんの差し出していた手と、そっと繋がせます。

繋げられた手を見下ろして、まだどこかボーッとしていた彼は、ふいに顔を上げてヒロさん、そして皆の方を見たのです。

まもるくんを見る表情は、皆どこかやさしく、嬉しそうでした。

言葉には出さなくても、同じ心の中にいる仲間であり、家族のようなものなのだと、全員がまもるくんに伝えたかったのです。

その時、誰もが予想していなかったことが起きました。

まもるくんの口許がふっとゆるみ、彼が微かに微笑んだように見えたのです。

「あーっ! み、見た? 今、まもるが笑った!」

真っ先にリンさんが大声を上げます。

アニキ委員長も驚いたように顔を見合わせてから、どちらからともなく、笑ってしまいました。

(でかした、オッサン。まもるの仮面を剥がしてやったじゃねーか)

アニキは、かつてないほど愉快な気持ちになっていました。

グリーンダカラちゃんも、まもるくんヒロさんの腕にぶら下がるようにして、嬉しそうです。

 

ーー特別な日

私の中の6人が初めて、意識の中ではっきりと同じ場所に集いひとつの喜びを共有した、かけがえのないできごとでした。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

もうイメージがここまで来てしまうと、本当に小説として書くのが一番自然で、恥ずかしくない気がします。笑

それくらい作り話っぽいのですが、ヒロさんのあの言葉は、間違いなく彼がまもるくんに向かって伝えてくれた、紺野自身の想いでもありました。

この思い出があってからは、より住人たちのが深まったように感じましたし、ひとつのチームとしての力が強くなったと思います。

住人同士がお互いを尊重し、思いやること。

それは、まさに自分の全てを受け入れて、赦し、前を向いて進むということ。

つまり、自分に嘘偽りなく生きる上で、不可欠なことなのです。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

→ 次回、住人を成長させるということ。

  第20回記念(?)の特別篇はおしまい★笑

  自分の中にいる住人にとっての「成長」とは一体?

 

 

▲ Iincho / Hiro