私の中に誰がいる?

自分を強くしてくれる、ちょっと不思議な心理学!『自己人格分析』研究のまとめブログ★

第07回 私が彼らに出会うまで⑥

 

 

 

 
前回のあらすじ
 
 
委員長は頑なな女の子!
紺野はその頃、ほとんど「委員長」キャラを表に出し続けて過ごす羽目になってしまってた。
そして委員長は「檸檬色の扉」について秘密を握っているらしい…?(by リンさん)
 
「あ、今度はわりとまともですね。笑」
「もう。委員長って結構ひどいよねっ!(・ε´・+)」
「笑」

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それからでした。
私は日常過ごしている時も、ふとした瞬間に自分が今まさに「委員長」として気を張っている…! と気がつくようになったのです。
私の場合、まずその事に気がつくまでが長かったんですね。
得意だとばかり思っていた笑顔も、委員長として「八方美人」のために出し続けなくてはならないとなると「消耗」してしまうらしく、人と関わることに対してひどく疲れている自分がいました。
相手の顔色を必死に見て、何が相手を喜ばせるのか、嫌がらせるのか…それに合わせて自分をコントロールし続けます。
自分を出そうとなど、少しも思いませんでした。
それでも私は、その時の職とその上司から、どうしても離れることができなかったのです。
その選択肢を考えること自体、できていなかった、とも言えるかもしれません。
なにしろそれまでに受けたご恩、かけていただいた時間が大きすぎましたし、今度はそれをどうお返しするかで頭がいっぱいでした。
そのくせ人に気を遣うばかりで自分に大した自信がなかったので、とにかく「迷惑をかけないこと」に専念していましたから、そもそもそんな意識でお役に立てるわけもなかったんですよね…。
 
あとから冷静に考えると、私の中ではその人を信頼し頼りきっている自分と、その人のやり方は私の思うものと少し違うな…と「無意識」ながらも違和感を感じている自分とで、大きな矛盾落差が生じていったのだと思います。
それは心の中にいる「住人」の意見の相違でもあり、そもそも私が立ち止まらざるをえなくなってしまったのは、同じ心の中にいる彼ら同士で「葛藤」が起きていたからなのでした。
 
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具体的に説明しましょう。
そう、「委員長」は絶対的に上司を信頼していました。
彼女は長い間その人からたくさんのことを教えてもらい、ここまで頑張ってきました。
自分の子どものように、私を育てようとしてくれた方なのです。
上司の成してきた功績や、関わる人からの感謝や称賛は数えきれないものでした。
それを間近で眺めながら、「凄いなぁ…やっていることや、考え方が凄い!」と、ただひたすら尊敬していたのです。
いつでも自分に絶対的な自信をもって、強い信念で行動している上司の背中を見ているうちに、私はごく自然に「あんな人のようになれたら」と思うようになっていました。
少なくとも委員長にとっては、上司のような考えで、上司の望んでいるように歩んでいくことが「正義」であり「正しいこと」だったのです。
ただし、私は一番当たり前で、大切なことを見落としていたのです。
上司の考え方や価値観に感化されてはいたものの、自分は上司と違った人生を歩んできた、まったく別の個性を持った人間だということです。
私は上司の持っている個性を見習うことはできても、上司そのものと同じ道を進もうと考えるべきではなかったんですね。
判断の基準を完全に自分以外の人間に置いてしまうということの怖さは、私自身が身を持って感じました。
 
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さて、そうやって上司の背中を必死で追いかけていく中で、私は気づかぬうちに本来押し込めるべきでない感情を閉じ込めてしまったようなのです。
それこそが、委員長が必死になって私自身から存在を隠していた「檸檬色の扉」の中にいる彼でした。
委員長に会い、彼女の不審な行動と硬い表情から「檸檬色の扉」を強く意識して間もなくの頃です。
私は心の中に入ろうとするまでもなく、「あの中には一体どんな人がいるんだろう?」とよく考えるようになっていました。
そしてある時、上司の前に立つ自分の中で「いやいやいや…それはないだろ⁉」と声を上げる人物がいることに気づいたのです。
 
第01回の内容ですでに軽く触れてしまったので、「あぁ…あいつね」と思う方が多いかと思いますが。笑
それが、「怒り反発」を体現してくれる私の「アニキ」なのでした。
委員長と正反対なのを表しているのか、そのビジュアルは「the 不良」です。笑
敬語がデフォルトの委員長に対して、言葉も乱暴な少年でした。
その存在を自覚したのが普通に過ごしている時だったのがまた驚きなのですが、とにかく唐突に、私の心にアニキの姿が浮かび上がってきたのです。
そのアニキの声こそが、上司の話と行動に対して、自分の心が相反した思いを抱いていることに気づくきっかけになったのでした。
 
こういう時にこそ「胸に手を当てて訊いてみる」という表現をすると良いような気がしますが…。
冷静になってその感情を見つめてみたところ、アニキ上司の目的に対してではなく、取る手段に対して「反発」を訴えているようなのです。
自分にも人にも厳しい性格の上司だったのですが、特に距離が近くなればなるほど「許容」などの判断基軸の枠が、上司の中の感覚と同一化されていくように思えました。
上司の絶対的な正義があり、重要度が低い人に対しては見過ごされ認められるようなことが、上司にとって重要度が高ければ高い人ほど許されなくなるのです。
近くにい続けるには、その感覚を「同じようにとらえる」しかなかったような気がします。
価値観を上司の思うものに沿わせようと努力し続ける委員長に対して、アニキはしきりと「おかしい」「やり方が乱暴だ」と反発していたのでした。
 
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さて、ついにアニキの存在を自覚した紺野です。
 
→ 次回、心の中の葛藤が明るみに!
  まだ登場していない二人はその頃何を?
 
 
▲Hiro / Iincho