私の中に誰がいる?

自分を強くしてくれる、ちょっと不思議な心理学!『自己人格分析』研究のまとめブログ★

第04回 私が彼らに出会うまで③

 

前回のあらすじ。

桃色の扉は、お取込み中だったからやめたよ。

若草色の扉は、なんか安心できたよ。

ノックしたら扉が開いたよ!(by リンさん)

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開いた扉から顔を覗かせたのは、なんと、小さな女の子でした。

彼女は一瞬きょとんとした表情を見せたのですが、私を見るなりすぐにニッコリ笑って、扉を大きく開いてくれました。

見た目が5歳くらいかという容姿で、なんだか天使みたいな子だなぁ、可愛いなぁ…と、安らいだ気持ちにさせてくれます。

臨床心理士の先生にもそのことを説明しながら、彼女のことを不思議な気持ちで眺めていました。

どんな理屈でこんなイメージが自分の中で起こっているのか、まったく訳が分かりません。

分からないのですが、とにかくその女の子は私のことを前から知っていたかのように思えて、なぜかこっちまで優しい気持ちになるのでした。

彼女は扉から出てくると、私の背後に回って、背中をぐいぐい押してきます。

「部屋の中に、入ってもいいってことかな?」と戸惑いながらも足を踏み入れて、私はまた驚きました。

部屋の中の壁全面が、森の中にいるかのようなリアルな写真になっていて、本当に緑に包まれている気分になれる空間だったのです。

そのうえ、部屋の中央には大きなハンモック!

私は「森の中」も「ハンモック」も大好きなので、内心大喜びでした。笑

さらに部屋の片隅に吊るしてある、開けっぱなしの鳥かごから、黄色の小鳥が飛んできてその子の肩に止まります。

その小鳥は女の子によく慣れていて、彼女の肩の上でキョロキョロしていました。

臨床心理士の先生ともぽつぽつ状況について話をしているのですが、心の中の私自身はなぜかその子と二人でハンモックに座ったりしています…。

ものすごく自由…。笑

女の子はずっとニコニコしているだけで、特に何もしゃべりませんでした。

でもそんなことは気にならないくらい、その部屋も彼女と一緒にいるのも心地よかったんです。

その時はただ、その場所でのんびりしていただけのことだったのですが、私は久し振りに心から気を緩めることができたような気分でした。

仕事モードを日常でも引きずってしまい、ずっと緊張状態で気を張っていたため、こんな気持ちとはしばらく無縁だったような気がします。

彼女の部屋にいた時間は、たぶん10分もなかったかと思います。

なんだか満足感でお腹いっぱいになったので、私は臨床心理士の先生に「今日はこのくらいにして戻ります」と伝えました。

部屋を後にする時「今日はありがとうね」と言うと、その子は笑って手を振っていました。

さて…そんな具合に、私は初めての「お宅訪問」ならぬ、心の中の「お部屋訪問?」のようなものを終えたという訳です。

 

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意識を現実の方に戻してからも、本当に不思議な気分だったのを思い出します。

あの女の子は一体なんなんだ!? という気持ちでした。

これまで一度だって、そんな存在を意識したことはなかったですし、それでいて急にそんなイメージが勝手に出てくるなんて思いもよらないことです。

その頃、心の中の気持ちを誰にも上手く吐き出せなくなってしまっていた私は、精神的にだいぶ追い詰められていました。

そのため自分自身が心を閉ざしているのにも関わらず、身近に気を許せる味方を見つけることができず、勝手に孤独を感じてしまっていたのです。

そんな時でしたから、私は驚くべき場所に心強い味方がいたのかも、と思いました。

だって、彼女なら私の心の中にしかいないわけですから気を許せるし、誰かに迷惑をかけることもありません。

なにより女の子のかもし出している「天使っぽさ」がすごいので、とにかく無条件で安心できました。

「この療法では、自分が自覚できていないことに気づけたり、なぜ苦しくなっているのかを知れたり…どうすれば問題を解決できるのかの、良いヒントになるはずです」

臨床心理士の先生はそう説明してくださったのですが、その時はまだその意味を、おそらく半分も理解していなかったでしょう。

ですが私はその頃から、不思議な魅力を持った自分の心の中の6つの扉と、存在に気づき始めた謎の住人に対しての興味でいっぱいになりました。

まだ他に誰かいるに違いないと考え、自分の心の中に対して純粋な好奇心が芽生えたということかもしれません。

今考えてみると、「自分のことを分かった気になったまま突き進むこと」に比べて、「自分のことを正しく知りたい」という意識を持ったということは、私にとって本当に重要な気持ちの動きだったと思います。

 

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「また、次回やってみましょうか」

先生からはそんな風に言われていたのですが、一度方法を知ってしまったが最後でした。笑

おもに眠る前の時間、私はそのイメージを何度か勝手に試してしまっていました。

目を閉じて心の中に降り、あの子に会う。

それだけで、赦されているような、明日も頑張ろう、という気持ちになります。

辛い状況を耐えぬかなければならない時は、彼女が足元にいてくれて、心配そうな顔でこっちを見ているようなイメージが浮かんだこともありました。

いつの間にかその存在が心の支えのようになっていて、私はその子に名前をつけることにしました。

そのあたりの時期にTVCMで登場するようになった、グリーンダカラちゃんという女の子がいまして、そんな雰囲気のイメージだということで、そのまま「グリーンダカラちゃん」と呼ぶことに。

若草色の扉だし、ぴったりだ! と思いました。

グリーンダカラちゃんは私が会いに行く度に、なにも言わず一緒に過ごしてくれました。

そして、少しずつ他の扉にも案内してくれるようになったのです。

 

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→ 次回、グリーンダカラちゃん大活躍!

  私の好奇心はさらに突っ走ります。

  ④に続きます。

 

▲ Hiro / Rin