私の中に誰がいる?

自分を強くしてくれる、ちょっと不思議な心理学!『自己人格分析』研究のまとめブログ★

第03回 私が彼らに出会うまで②

 

前回のあらすじ。
自分についての理解に、意識と無意識でものすごい差があった!
以上!(by リンさん)
 

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少なくとも社会人になって以降、「反発」や「怒り」の感情をまったく自覚していなかった私は、そのテストの結果に本当に驚きました。

「怒り…? とかは、特にないと思うんですけど…?」

なんてことを、滅茶苦茶困惑しながら臨床心理士の先生に言っていました。

しかしそれこそが、私が心にを作って隠してしまっているというひとつの証だったのです。

それならさっさと壁を壊して、中に何があるのか見りゃいいじゃん!

…とはいかないのが、心の問題の複雑なところ。

壁を作ってしまったのにも、きちんとした理由があるのです。

自分の心を傷つけるものから、自分の心を守るためにしたこと。

あっさり「壁、壊そうぜ☆」なんてことをしてはいけません。

私自身、そのことを臨床心理士の先生に何度も念押しされました。

とはいえ、とにもかくにも少しずつ壁の厚さや高さを、薄く低くしなければなりません。

壁があるうちは、自分のことを正しく理解できないということ。

自己コントロールも、自分の活かし方も、立つべき土俵も、なにもかも分からないわけです。

先も見えず、不安でいっぱいになりますよね。

どうすれば、自分自身の心で「幸せだな」と感じながら生きていけるのか、分からないんですから。

当たり前のようなことですけれど、幸せかどうかって、絶対に他人が判断できない部分なんです。

自分が実感しないと、それは「幸せ」になり得ないんですよね。

いろいろあって、立ち直った今だから言えることですが…。

生きる上での指針や拠り所は、自分の中にもきちんと持っておくべきものだと、私は痛感しています。

もちろん、自分以外の人を支えや目標にしても構いません。

ただ、自分の人生の責任が自分にあるように、納得して人生を歩むには、本心をしっかり見つめなくてはならないでしょう。

 

誤魔化しすぎて見えなくなっていた心の中を、正しく理解すること。

それが、その時の私の急務でした。

 

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さて、いよいよ本題です。

その時に教えていただいた手法こそ、私が「これはものすごく使えるし、簡単で役立つし、なにしろ目茶苦茶面白い!」と感動し、興味ひとつで自己流に研究してきた、自己分析法の根源となります。

 

自我状態療法

それが正式な名前なのですが、あまり耳慣れないですよね。

私もその時に初めて、そういうものの存在を知りました。

あまりにもマイナーなので、もっとたくさんの人が知れば、それぞれのより良い人生の為、思い思いに役立ててもらえるに違いない! とこうして筆を執っているわけです。

そもそも「自我状態療法」というのは、Watkins夫妻によって開発された心理療法です。

自分の心の中の葛藤解決から、トラウマ治療まで幅広く応用がきくという優れもの。

中でも「自我状態療法」の目的として効果が期待できるとされているもののひとつに、「解離性同一性障害」の治療があります。

俗に言う「多重人格」のことですね。

心の中に、自分を守るために生まれた別人格がいるのですが、自分でその存在を認識できていないため、コントロールがきかなくなってしまう…。

簡単に説明すると、そんなところでしょうか。

人はある意味、誰でも多重人格的であると、以前も言いました。

大切なのは、コントロールすること。

使い方がすべてなんです。

道具だって能力だって、自分自身だって同じこと。

使いこなすには当然、性質もしくは特徴をきちんと知らなくてはなりません。

良い部分も、悪い部分も、同じようにです。

だから、自分を活かすにはまず、自分を正しく知る必要があるわけです。

 

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「自我状態療法」の方法というのは、一口に言うと「内なる自分に会いに行く」というものです。

自分自身の心の中を思い描き、その中に自分が降りていくのをイメージするところからがスタート。

…ずいぶんユニークでしょう?

そんなので何が分かるんだよ! と言いたくなる気持ちも、正直分かりますね。笑

ですが、いざやってみると、そこには不思議なことに、きちんと自分を象徴するものが存在しているのです。

私がこの療法について情報を集めていた頃、いろいろな方の例を知りました。

幼い少女や、自分の母親の姿などといった明確な人格であることもあれば、声だけの光のような存在、霧のような黒い影…などなど。

様々なケースがあるようです。

 

私の場合、自我状態療法を試した時は、本当に悩み迷っていた時期でした。

どのようなことになるのかよく分からないものの、誘導されるままにイメージを始めてみたわけです。

「心の中で、今、どんなものが見えますか?」

といった問いかけから、まず私のイメージに浮かんだのは、広くて真っ白で天井の高い空間でした。

中央にはつるっとした材質でできた、これまた真っ白なドーナツ型の机と、それを取り囲むようにいすが置いてあります。

そして、そこをぐるっと取り囲むように、扉が6つあるのです。

ですが、広間には誰もおらず、がらんとしていました。

「どんな様子ですか?」

と訊ねられ、困惑しながら答えます。

「誰もいません…」

臨床心理士の先生がすかさず「誰かいるのかどうか、様子をみてみますか?」と言うので、怖さ半分興味半分といったところで、私はいちばん手近な扉に近づきました。

その扉は桃色で、近づいてみると中から確かに人の気配が感じられました。

どうやら、中にいる人は誰かと「電話をしている」らしく、なぜか取り込み中のような気がしてなりません。

ノックしてみようとは、思いませんでした。

それをそのまま臨床心理士の先生に伝えると、「今日はこれで戻りますか? どうしますか?」と訊ねられます。

ここまでせっかく来たのに、それはなんだかもったいない気がしました。

もう少しだけ…と、私はその隣にある扉に目を向けました。

そこは若草色の扉で、その扉は不思議と少し安心感があるのです。

別段、なにかウェルカムな雰囲気だ! とかいったことはないのですが、なぜか「ここならノックしてみても大丈夫かな」と思えたのです。

思いきって行動に移してみると、間もなくして、中から静かに扉が開きました。

 

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さて、良いところで続きは次回、とやるのはなかなか楽しいものです。笑

まぁ…ただ長くなりすぎるから、というだけの理由なのですけれど。

 

→ 次回はもちろん、この初めての体験談の続きを。

  ③に繋がりますので、楽しみにしていてください!

 

▲ Hiro / Rin